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【イベレポ】春のうた、春の香り@つくる邸

《いやぁ〜、楽しかったぁ〜!笑い疲れた…》
長崎の美しい坂道を下りながら、おなかの底からポコポコと多幸感がわきあがる。アロマセラピストの浦山純菜(うらやま・あつな)ちゃんと共催の、「春のうた、春の香り」イベントの帰りのこと。

さて、イベント当日の4月4日は「踏青(とうせい)」。
春のみどりを散歩して楽しむ日だそうですが、そんな日にピッタリの”お散歩して春を感じ、詩を味わい、アロマスプレーをつくる”というイベントを行いました。詩と香りをキーに、五感がひらかれていく驚きと喜び!からだも心もほぐれた3時間でした。そんなイベントをレポートします。

坂の上で、詩と香りを楽しむ

会場は、長崎のまちを一望できる「つくる邸」という築80年ほどの古民家。懐かしさを感じる玄関から一歩入ると、開放的な坂の上からの風景が広がり、岩本諭(いわもと・さとる)さんがやわらかな笑顔で迎えてくれます。

つくる邸はソトコトなど多くのメディアで取り上げられています▼

参加者さんが集まり、自己紹介をしたあとは体をほぐすストレッチから!体がほぐれると、心も笑顔に◎眺めもよいし、きもちいい〜。

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そして、つくる邸のまわりをお散歩。たった20分くらいのお散歩でも、山椒の花や蜜柑の花、ジャスミン、木香薔薇・・・といろんな香りを見つけました。なにかを見つけては鼻をくんくん。日々忙しくて、こんなふうにお散歩するのはいつぶりかしらという声も。

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まだ小さな梅やびわの実も…。そこかしこに、小さな春があふれています。

渡邊はといえば、「ホトケノザは天ぷらで食べれますよ」「山椒の花はこの時期だけのごちそうです」などと口走り、あやうく「野草を食べよう会」になるところでした。笑




春の詩を味わおう

存分に春を味わったあとは、つくる邸で紅茶をいただきながら詩を味わいます。詩のソムリエが厳選した春の詩を、参加者8名でわいわい話すと、おもしろいことおもしろいこと!

たとえば、私の大好きな、中城ふみ子の歌(記事はこちら)。

春芽ふく樹林(じゅりん)の枝々くぐりゆきわれは愛する言ひ訳をせず

「作者はモテモテで、”枝々”は作者のことを好きな男たちの比喩なのかも」という声から、「枝々くぐり」ぬいた先に、愛するその人がいるイメージが湧き上がりました。前半のピュアな感じから、後半でキリッとした大人の女性になるギャップもおもしろいねという意見も。

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お次は、北原白秋のこの歌。

ヒヤシンス 薄紫に 咲きにけり はじめて心 顫(ふる)ひそめし日

上品で高貴な感じがする、好きな人の家の庭にヒヤシンスが咲いていたのかな?という意見、咲き「にけり」なので、とめどなく咲いてしまう気持ちなのかな…などの声もあがりました。
白秋の恋の顛末はこちらの記事をどうぞ→

みなさんに人気だったのは、八木重吉の「花が降ってくると思う」でした。

花がふってくると思う
花がふってくるとおもう
この てのひらにうけとろうとおもう

だんだんほどけていく感じがする、幼子のような無垢な気持ちになる、と参加者さんたち。この調子で七篇の詩を読み、いよいよ詩を「香り」に翻訳することにチャレンジします。

純菜ちゃんが「ベルガモットは高貴な感じ」「カモミールは可憐でたくさん咲く感じ」など、香りのイメージを伝えてくれるので、香りを楽しみながら「じゃあこの詩はこの香りかな?」と参加者それぞれが自分のすきな詩にあわせて調合。悩ましくも楽しい時間です。

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わたしは、中城ふみ子さんの「春芽ふく・・・」から、こんな香りをあわせました。

(トップノート)レモン…フレッシュさ
(ミドルノート)カモミール…少女のような可憐さ
(ベースノート)フランキンセンス…樹木の香り

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すがすがしい、林を通り抜けるような香りになりました!この歌に宿る生命力をわけてもらっているような気分に。

ほかの人の「詩とアロマ」の組み合わせも楽しい。純菜ちゃんは、北原白秋の歌から、「イランイラン・ラベンダー・ベルガモット」という高貴な香りをブレンドして、「お姉さまの香りだわ〜」と大盛り上がり。みなさんそれぞれに、詩を感じ、香りに翻訳してくれました!

「噴霧(ふんむ)」という言葉が局所的に大流行し、「フンム!」「フンム!」と誰かが言うたびに大笑い…。ねぇ、詩とアロマのしっとりイベントで、こんな笑う?😂

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「フンム!!!!」

噴霧に群がるみなさん。噴霧ポーズも決まってますね。

そんなこんなで、楽しい時間はあっという間に過ぎました。そして満足度アンケート「とてもよかった」100%と好評のため、7月にも「夏のうた、夏の香り」を行うことに。うれしい。

参加者のみなさま、つくる邸のみなさま、共催の浦山純菜ちゃん、本当にありがとうございました。そして次回もどうぞお楽しみに。

▼参加者さんからの声

・新鮮な遊び!色んなコラボが実現できそうな可能性があります。
・「ことば」と「香り」というのが新鮮で面白かったです。主催のお二人が場の空気なども気を遣ってくださって、リラックスして参加できました。
・参加者さんたちみんなで楽しく笑いながら、素敵な詩と香りを堪能して贅沢な時間を過ごせました。

SPECIAL THANKS♡

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あっちゃんは、去年11月に長崎でたまたま出会った同い年コンビ。ふんわりしてて意外と(?)体育会系なところも似ている2人なのです。

ふたりとも心や身体を壊してしまった経験をもち、詩・アロマがみなさんの心をほどくきっかけになるといいねという想いをひとつにイベントをお届けしました。

あっちゃんの「Nagasaki こころとアロマ」ウェブサイトもご覧ください!



4月はまだまだイベントあります。オンラインも!ご参加お待ちしています。

今回読んだ詩がおさまっている本のご紹介

・春芽ふく樹林の枝々くぐりゆきわれは愛する言ひ訳をせず(中城ふみ子)

・「花がふってくると思う」「桜」(八木重吉)

・「ヒヤシンス 薄紫に 咲きにけり はじめて心 顫(ふる)ひそめし日」(北原白秋)

・「新しい春」(ヘルダーリン/川村二郎)

・「桜ばないのち一ぱいに咲くからに生命(いのち)をかけてわが眺めたり」 (岡本かの子)

・純銀もざいく(山村暮鳥)

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